YUKIさん

大学生 INTERVIEWER
堀 あゆみ

Q.SPIRALに参加しようと思ったきっかけは何ですか?

最初にSPIRALを知ったのは、「一般社団法人アスバシ」さんがやっている「マイチャレンジインターンシップ」にという公募制インターンシップに参加した時です。そのプログラムがすごく楽しくて、最後、報告会に参加した際に、「今度こういうのあるよ〜」と言われて、SPIRALを教えて頂いたんです。自分が軌道に乗っているこの気持ちのままやってみたいなと思って、参加を決めました。他の理由としては、学校外で新しい友達と出会いたい、いろんな大人と話したい・関わりたいと思ったからです。今、私は教育チームで活動していますが、普段の生活で関われる大人って限りがあるじゃないですか。自分の家族か、学校の先生か、みたいな。だから、自分の憧れの大人とか、こうなりたいと思える大人と中々出会うことができないんですが、SPIRALに参加したら、カッコいい大人の方とか、同世代の子たちに出会えて、すごく刺激をもらいました

軌道に乗って、このままやろうと思えたのはなぜなんですか?やっぱり楽しみという気持ちが大きかったんですか?

やっぱり「楽しい」という気持ちもあります。ただ、「マイチャレンジインターンシップ」は自分が働かせてもらう側だったんですけど、今回(SPIRAL)は自分で考えて、自分の想いをみんなと共有して、社会に役立てようというようなプログラムでした。「マイチャレンジインターンシップ」の時とは、違うようなことにもチャレンジしてみたいなと思ったんです。楽しそうだなというのは、もちろん大きいんですけどね。「マイチャレンジインターンシップ」に参加した子は、SPIRALに参加する子が多いとも聞きました!

なるほど〜。「マイチャレンジインターンシップ」と「SPIRAL」って、同じチャレンジと言えばチャレンジだけど、インターンシップの体験を経て、そこから探究学習のプログラムに「えいっ!」と飛び込めたことは、すごいなと思います!YUKIさんは現在教育チームで活動していますが、元々教育分野に興味があったのか、それとも興味は無かったけど参加してみたのか、どんな理由で教育チームを選んだんですか?

私は最初、教育分野については、全く何も知らなかったんです。SPIRALのキックオフミーティングの日に、色んなアドバイザーさんの講義を聞くというものがあったんですけど、どこ行こうかなと思った時に、吉野さん(教育チームのアドバイザー)の話を聞きに行ったら、そのお話がすごく面白くて!その時に「教育もいいな〜」と感じました。でも、まだ自分の考える候補の中の1つだったんです。実は、私は最初、食料廃棄物など環境系に興味がありました。ただ、そこでアスクネットの方から、「敢えて自分が行きたいところに行くのではなくて、違う分野に行けば、その違う分野から、自分の気になっているもの、興味あるものを見れるよね」と言われたんです。それがきっかけとなって、第1希望を教育にして、教育チームに参加することになりました。

Q.実際にフィールドワークを経験して、どうだった?

SPIRALの活動に参加をしてみて、自分が思っていた以上に、大学生や大人みんなが、高校生の味方をしてくれているなあと感じました。フィールドワークでお話を聴いた大学院生の方も快くお話をしてくださり、すごく優しい方でした。SPIRALが終わった後でも、自分が知りたいこととか気になったことは、もう自分から質問しちゃえば、たぶん優しく応えてくださる大人の方っていっぱいいるんだなと思いました。大人の方や大学生の方と関わる機会・きっかけが今までなかった分、それだけでも今回参加してみてよかったなと思えています。

大学生、大人みんな高校生の味方ですよ☆ちなみに、教育チームの中で、どんなところを課題として設定したんですか?その課題のために、どうアクションをしようと思っていますか?

今はパンフレットを作ろうとしています!例えば、今学校でやってる数学や古典の難しい問題って、「どうせ大人になったら使わないじゃん!」って思ったりするかもしれないじゃないですか。だから、やる気も出ないし、勉強したくない。そんな気持ちが私たち(高校生)の中にあるんですけど、様々な職種の方に中高生時代に習ったもので、今仕事で使えているものはありますか?という質問をインタビュー形式で行い、それを短い動画と二次元コードにして、パンフレットにまとめようと思っています。また、SPIRALのようなイベントも、私は、マイチャレンジインターンシップに参加したことで知りましたが、その情報が届いていない高校生にとっては、もし知っていたら参加したいと思う人でも、知らないから参加できていないという人は多いと思います。中高生が社会の大人と関わる機会が全くないという課題感から、SPIRALのような社会と関わるきっかけを作れるようなイベントをまとめたサイトを、ホームページとして作成しようかなと考えています

今はじゃあ、様々な職種の大人の方にインタビューを行い、それを元に動画・二次元コードとパンフレットづくりをするのと、中高生の子たちが社会と関われるきっかけになれるようなイベントをまとめてホームページにするという、2つのアクションが進んでいるんですね!

Q.研修合宿を終えてみて、どうだった?

すごく考えが深まりましたね。研修合宿では、色んな分野の子たちと関われる機会があったので、みんなから刺激やアドバイスを貰いました。それに、チーム内の仲の良さも深まりましたね!また、研修合宿に参加する前は、遠慮して意見を言えなかったこともあったんですが、何でも言いやすくなって、自分の思ったことを、たとえそれが間違っていたとしても、とりあえず言うみたいなことが出来るようになったなあと感じています。中々オンラインだと意見を言いづらいんですが、対面だと相手の表情や自分の意見に対する反応もよく見れるので、意見を受け入れてくれるなという感覚がありました。

私もオンラインだと意見を言いづらいと感じるタイプなので、とても分かります(笑)対面での合宿を経て、そこが解消されたようで良かったです。

Q.中間研修を終えてみて、どうだった?

自分たちのチームで全然出てこなかった意見をメンター(中間研修でアドバイスをくださったゲスト)の方からもらって、「わあ、全然考え切れてなかったな...」と気づかされて。他のチームもすごい進んでいるなあってとても刺激をもらって。チーム内でも、もっと頑張らないとねって焦りみたいなのが出てきました!

他のチームと一緒にフィードバックを受ける機会は新鮮でしたよね。研修を経ての2カ月は、どんなことを頑張ろうと思って、どんな風に活動していました?

様々な職業の方にインタビューをして、その職業内で、中高時代に習った内容が、どんな風に今の仕事に繋がっているかということを聞いているんですが、現在4、5人の方にインタビューをしたところです。動画にするため編集をしているんですが、研修の際のフィードバックで、「動画を作るだけだと自己満足になってしまうから、それをどう人に広めてくかが重要だよね」という話になったんです。パンフレットだけだとどうしても一部の人にしか届かないため、今私たちは、YouTubeに動画を投稿して、概要欄などにアンケートの二次元コードを貼り、どれくらいその動画が役に立ったのかなどを答えてもらおうと思っています。私たちもどのくらい作成した動画がためになったのか、どこをもっと改善したらよいのかというのを明確にしたいと思っていて。今はそんな活動をしています!

そうなんだ!じゃあ、やり方が少し変わったっていうような感じなんですね!

視野が広がったというか、広くみんなに渡るように工夫しようと思いました。

そういう考えに至ったのも、中間研修のフィードバックとかがきっかけ?

皆さんからもらったフィードバックですね。職業の説明をするサイトみたいなものって、既にあるんですよね。じゃあ私たちが作る動画は他と何が違うのか、何を強みにしていくのかっていうのも、フィードバックの際に教えてもらって。そして、考えたときに、既存のサービスはプロの人が作っていると思うんですが、私たちの動画は「高校生が作っている」というのが最大の強みなんじゃないかなと思って。高校生が作ることによって、私たちなりの、高校生からの意見がそのまま反映されるからこそ、それを強みに動画を作ったり、広めていきたいねっていう話になりました

すごい!とってもいい発見になりましたね!ちなみに、どんな職業の方にインタビューをしているんですか?

対象はみんなが知っているような職業ではなく、土地家屋調査士や名古屋市科学館の職員の方など、「こういう職業あるんだ!」「自分が今まで知らなかったけど、(その職業)私に合っているかも!」と思わせたいっていう目標のもとに、決めています。自分たちで調べたり、アドバイザーの吉野さんを頼ったりしながら探すような感じです。動画を通して、作っている私たちも含めて、もっと社会にある職業や働く大人の方を知るきっかけが作れるんじゃないかなと思っています
中間研修

Q.最終発表会はどんなことを伝えたい?

今までやってきたことを行動として明確にしたいのと、結果だけじゃなくて、私たちの心情の部分...大学とか将来に対する考え方が色んな大人の方からもらった意見で、こう変わりましたよ!みたいな、結果だけではなくて、自分の心の心情の部分も成長したということを、他のチームや大人の方にも分かってもらえるような発表になったらいいなと思います!

チームとしての「想い」の部分や今までのプロセスをしっかり伝えたいってことですね!是非胸を張って発表してください!

Q.SPIRALの活動を振り返ってみて、どうだった?

私たちが誰にインタビューしようかとすごく悩んだり、どうしようって思ったときに、やっぱり大人のアドバイザーさんの方や、フィードバックをいただいた大人の方々とかに、「頼る」ということの大切さに気付かされました。頼って意見を求めると、自分たちが想像している以上のいい答えをもらえるので、自分たちにとっても勉強になりますし、成長できる言葉をもらえるので、SPIRALの活動が終わったとしても、それ以外のことでも、困ったときは遠慮せずに大人の方にどんどん頼っていくことが大事だなと思いました。

頼ることに対するハードルがYUKIさんの中で下がったというか、無くなったみたいな?

そうですね。今まで結構「大人の方は自分と違う」じゃないですけど、自分が子どもと大人の真ん中みたいに感じられて、緊張してしまって、気軽に聞けなかったんです。けど、高校生のことを想ってくれる人ばっかりだったなと思って。SPIRALに関わる大人の方は協力的な方ばかりで、いい経験になりました!

SPIRALだけではなくて、「これからも」大事にしていきたいことができたって、とっても素晴らしいね!YouTubeに動画を載せると先程話していましたが、SPIRAL終了後はどうする予定なんですか?

私たち3人だけじゃなくて、教育チームのメンバーをどんどん増やしていこうっていう目的を決めました。1つのハッシュタグを決めて、チームの3人以外でも、活動に興味を持った人がハッシュタグをつけることによって、動画を増やしていきたい、広げていきたいと思っています。見やすいように、動画もYouTubeショートのような短さで、すごく端的に作成していこうかと思っていて。

すごくいいと思います!SPIRALという活動を越えて、「教育」に興味関心を持っている高校生や大人を巻き込んで続けていけるってとても素敵です!動画の長さも今の時代に合っているような気がして、本当に気軽に見れると思うので、いいアイデアだと思います!

Q.SPIRALを経て、次なる目標はある?

SPIRALの経験を経て、SPIRAL以外の活動でも結構成長できたなあと感じていて。最初は高校生のインターンシッププログラムに参加をして、終わった後にSPIRALへという流れで来たんですけど、それをやってから、社会と関わる機会を自分からつくろうと思うことができて、今色々と活動を始めています!自分的にもすごい成長したかなと思えています!

ちなみにどんな活動をしているんですか?

高校生のインターンシッププログラムに参加した際、私は障がい者の方を雇用しているお店でインターンをさせていただきました。実は、障がい者の方のお給料って、B型事業所の場合、時給240円くらいなんですよね。そして、接客業に携わることが難しい方とかは、裏の作業ばっかりになってしまったり。そういう現状や自立できない問題、社会と関わる機会がないっていう事実をインターンで知って...外国人労働者の方などもそうだと思うんですけど。その経験から、平等な社会にしたいなと思ったんです。ただ、賃金の問題を高校生1人が変えるのって、難しいじゃないですか。そこで、平等に社会と関わる機会や、裏の作業でも人に感謝の気持ちを伝えてもらえる場ができるといいなと思って、今、障がい者の方が作った商品に、作った方の似顔絵を同封した二次元コードをつけて、その二次元コードを読み取ると、直接購入者の方が感謝の気持ちを送れるというものを制作しています。直接作った方に感謝を伝えれるし、その人が働くやりがいに繋がったりするんじゃないかなと思ってます。正直、募金などは誰に届いているか直接的には分かりにくいじゃないですか。だけど、直接その人にメッセージを送れますよってなったら、送ってみようっていう気持ちになるのかなって思っています。SPIRALを経て、本当に外に出る勇気が鍛えられた気がして、とりあえずチャレンジしてみようと思えています

作る側も買う側も幸せになれる仕組み!SPIRALの活動を経て、どんどん成長するYUKIさんを応援します!

最終発表
高校生密着インタビュー

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