Q.SPIRALに参加しようと思ったきっかけは何ですか?
初めは「SPIRAL」というもの自体知らなかったんですけど、学校の先生から「こういうのがあるよ」って紹介してもらって。もともと僕は「起業する」という夢があるんですけど、すごいやりたいことに近くて、起業家の方たちとも話せるっていうことで、参加してみようと思いました。
なるほど!なんで起業したいのかも聞いてみたいところですが、まずは、SPIRALでテクノロジーチームに参加しようと思った理由はなんですか?
実はそれが特にないんです!(笑)
そうだったんだ!てっきりテクノロジー関係の会社をつくりたいのかなって思っていました!
そういう訳ではないんですよね。分野が分かれてるじゃないですか、10チームくらい。そのうちで興味があったのが、2つくらいしかなくて、1番近いのがテクノロジーかなって感じで!
なるほど!少し興味があるからというような理由だったんですね!そうなると、どういう部分で自分の起業したい部分とSPIRALが重なったんですかね?
フィールドワークで企業さんにお邪魔することなどを通して、自分に足りていない部分とか、今後の日本社会で、何に需要があるのかとか、そういうのが知れたらなということで参加をしようと思って。ちょっとテクノロジー分野自体とはかけ離れちゃうんですけど...
フィールドワークでは色んなところに行けるし、様々な大人と関わることができるので、そういう部分で重なったのかもしれませんね!
Q.実際にフィールドワークを経験して、どうでしたか?
トヨタ自動車で技術開発をされていた方とお話をする機会をつくっていただいたり、名古屋工業大学の「起業家サークル」の方たちともお話したりして。年齢も自分より全然上で、経験値が豊富な方たちだったので、「人生観」とかも教えてもらいました。すごく面白かったですね。また後日、別のフィールドワークへも行きます。
色々と学びや気づきがあったんですね!チームとして、今どんなところに課題を感じていて、どんな2030年の理想の未来を描いているのか、そして、どうアクションをしようと動いているのかなどなど、教えてもらってもいいですか?
テクノロジーって、「手段」であり「ツール」なわけで、他の分野と違って「何をするか」がすごく難しくて。まだ悩んでいるというか、チーム内でも方針が定まっていないし。高校生は3人いるんですけど、全員ベクトルが違うので...アドバイザーの松岡さんや大学生サポーターの方からの意見をもらったりして、だいぶ話し合いはいい感じなのですが、まあやっぱり「テクノロジー」っていう分野に難しさを感じていて...
たしかに、「どうやって進めたらいいんだろう?」ってすごい難しいですよね。高校生全員ベクトルが違うと話していたけど、3人はそれぞれどういう方向を向いているんですか?
僕は起業メインっていう感じなんですけど、1人は自動車・車関係で、もう1人は僕と似た感じで、テクノロジーにすごく興味があったわけじゃないけど、幅広い視野でモノを見たいっていう想いで参加している子なので。
なるほど...!でもまずは一旦、またフィールドワークに行ってみようってことなんですね。
高校生1人だったので、結構行き詰った部分もあって、コーディネーターさんとアドバイザーさんも来れなくて、話し合いが中々進まなかったんですけど、他のチームのアドバイザーさんから色々お話聴いたりしました。参加する前は、1人だし、あんまり知ってる人いないから不安だなって思ってたんですけど、行ってみたら、色んな人と話せるし、ゲームとかもあって、ちょっと仲も深まって、行けてよかったのかなとは思います。
発表の内容は、研修合宿と中間研修とで変わったりしました?
内容はだいぶ変わって!人数が多い方がやっぱり意見は出ますね。ただ、まとまりは...って感じではあるんですけど(笑)
でも意見が出ないことには、前に進んでいかないから、良かったのかなと思います!中間研修のときは、メンターの方からフィードバックをもらったりしたと思うんだけど、中間研修に参加してみて変化とかあったりしました?
他2人の高校生が来てくれて、話し合うってことがちゃんとできたので、チームとしてまとまってきたのかなとは思いました。僕と(2人のうち)1人は、最初の方(キックオフミーティング)に会っていたんですけど、もう1人は来れていなくて、会うのが2回目だったんです。まだ発表内容が全然固まっていなかったのですが、メンターの山本さんや井上さんから自分たちが考えていた以上の視野から意見がもらえたので、参考にはなりましたね。
きっとメンターさんから「これはどうなの?」って色々質問されたと思うけど、こんな機会中々ないですもんね!チームで活動していて、ぐるぐる悩むことはありますか?
悩むこともあるんですけど、知らないワードが出てくる度に、興味が湧いてくるので、ちょっと自分で調べてみたりするんですけど、テクノロジーに限らず、気になったことにどんどんチャレンジしていこうっていう気持ちが出てきて。SPIRALの活動にいい意味で流されている影響もあって、前より自分で調べようかなっていう意欲が出てきてます!
知らないことをどんどん調べていこうって、モチベーションが上がってきたのかな!すごいですね☆
実は、僕その時体調を崩しちゃって...行けなかったんですが、フィールドワーク後のミーティングで聞いたのは、車とかのシミュレーションなどを取り扱っていたり、プログラミングを組んで人工的に動かすことなどをしているテクノロジー系の会社の「AZAPA」さんに訪問したそうで。チームの方針的に、より根本的なことを調べようとなり、どんな感じでAIが進化しているのかっていうことを聞いてきてくれました。
なるほど!じゃあそのフィールドワークを経て、中間研修が終わった1月3月の間は、チームの中でどんな目標を設定して、どんな風に活動をしていこうとなりましたか?
テクノロジーは「ツール」であって、やっぱり僕らがどうこうしようっていうのが難しいので、今テクノロジーが必要としている課題とか、逆にテクノロジーが足りすぎて生じている課題とかを挙げて、その解決策と今後を考えるみたいな感じで、何回かミーティングをしています。そのミーティングで出たのが、「ChatGPT」で、AIが人間の入力したものを勝手に分析して、文字を起こすというものなんですけど...!
なんかiPhoneのSiriみたいな!例えばなんですけど、学校の課題とか論文とかが、その「ChatGPT」で出来ちゃう時代になってきてしまうから、そこでの規制のルールというか、そういうものが必要になってくるだろうなって。「AZAPA」さんでお話した方も、完全にAIを信用してはダメで、やっぱり新しいものを創り出すことには不向きだから、まだアイデアは人間の頭でしか生まれないとおっしゃっていて。
たしかに。テクノロジーって「社会を良くするいいもの」っていう風に受け取れる反面、今の時代、それが逆効果になってしまう、懸念点もあるということに、チームとして課題感を感じて、色々考えているって感じなんですね。
やっぱりみんながまだ知らないような分野なので、まず「これ知っていますか?」と説明をして、ちょっとかみ砕いたりして細かいことまで話して、最終的には、今後の課題と解決策を挙げて、自分たちがどうしていくかを発表するつもりです。最後高校生だけで集まって、パワーポイントと原稿を作る予定です!「ChatGPT」とか「ムーンショット計画」など今話題のテクノロジーに関しては話すつもりで、あとは職業もAIがやる時代ということも、お話できたらなと思っています。
今の時代、テクノロジーが発展しているけど、一方で課題もあったりする中で、自分たちはこういう風になったらいいんじゃないかっていうアイデアを出すというような形なんですね!ちなみに、SHOUTAさん自身は最後のアイデア、こうしたらいいんじゃないかというのはあったりするんですか?
AIが絵とか小説すら書いちゃうので、そこまでは必要ないというか、あくまで人間が困っていることに関してのAIの活用・活躍だと思うので、あまり行き過ぎたというか、娯楽より上までいってしまうと、人間の必要価値っていうのがなくなっちゃうんじゃないかと思って。そういうことを考えているんですけど、中々チームメンバーと意見が合わない部分もあって...(笑)
じゃあそこは実際に話し合いながら、最終発表会に向けてまとめていく感じなんですね!楽しみにしています!
Q.SPIRALの活動を振り返ってみて、どうですか?
9月に初めて行ったとき、誰も知らなくて、どんなことをやるのかも詳しく知らない状態だったんですけど、みんなめっちゃ優しいし、面白いんで、半年間くらい本当に楽しくて。テクノロジーは難しかったんですけど、もうちょっと考える時間を増やせたら、もっと面白いアイデアが生まれたのかなと思って...
もうちょっと深く話したかったみたいなところがあるってことなんですね。
頭が(SPIRALの活動から)離れてしまう時間とかもあったり、高校生同士の話し合いでもあんまり意見が合わなかったりして、難しかったということもあって、もうあと3か月くらいほしいなあと思うんですけど...!(笑)
「起業」が夢なんですけど、正直、最初あんまり「起業」に合うというか、そういう分野がないなあと思っていて。でも1番好きというか興味があったのがテクノロジーだったんですが、合宿や中間発表とかで、例えば他のチームの伝統産業のこととか、全く知らないことが知れたんです。テクノロジーじゃなくても起業の道があるんだなっていう風に感じれたので、今後は機械系じゃない分野も視野に入れて、自分の夢を目指していった方が、将来の選択肢が増えるってことに気づけました。まあ、まずは大学受かるとこから!ですけど(笑)
すごくいい発見だね!他の分野でも全然起業の道ってあると思っていて、他の分野を知って、「面白い!全然知らないことあるじゃん!じゃあ選択肢って他にもあるなあ」っていう気づきをこのSPIRALの活動で得てくれたっていうのは、すごい私も嬉しいです!今後もテクノロジー以外の分野の情報を取り入れていってもらえるといいと思います!ちなみに、起業したいって思ったきっかけはあるんですか?
誰かに言われて行動をするのではなくて、中心で動いていく方が、自分の性格に合っているなってことで。
なるほど!中心で動いていった方が自分に合っているって思ったきっかけはあるんですか?
小学校・中学校のとき、学級委員をやったり、高校のときも生徒会とか手伝わせていただいたりしたことがあって。
そうなんだね!じゃあ中心的に動いた経験があって、そのときにリーダーみたいな立ち位置が自分には合っているなあって気づいて、働く上でもそういう姿でありたい、「起業したい」って思ったって感じですかね?
そうですね!自分が話し合いに入らないで、意見が自分の思っていない方向にいくっていうよりは、自分が(話し合いに)入って、上手くまとめたりしたいなっていう。参加したいなっていう欲がありますね。
なるほど!SHOUTAさんが起業したいって思った理由って何なんだろうってすごく気になっていたので、聴けてよかったです!「起業」という夢に向かって、様々なことに視野を向けながら、これからも進んでいってください!